WiMAXの速度制限について整理してみた

Wi-Fiルーターの中でもWiMAXをオススメする一番の理由が、『ギガ放題は月間データ量には上限がなくたっぷり使える』というところ。
スマホで月末近くになると毎月速度制限にかかってしまう人からしたら、この月間データ量にしばられないデータ通信ができるというのはとても魅力的です。

ただし、通信モードや使い方によっては注意事項もあるため、WiMAXを存分に使い倒せるよう、WiMAXの速度制限まわりについてまとめました。

はじめにお伝えしておくと、実はWiMAXでは2015年にこの「無制限」という案内方法に誤解を生むものがあったと炎上してしまった過去があります…
ただ、それ以降何度かサービス改善されてきており、いまのギガ放題プランなら通常利用する分には十分すぎるくらいの使い勝手になっています。
どのくらい使えるか?制限緩和により今では1ヶ月100GB以上使うことも可能になっています。100GB使っても月4380円というのは破格。

WiMAXとWiMAX 2+の違いについて

はじめにWiMAXサービスにはWiMAX/WiMAX 2+と2種類の通信サービスがあります。
こちらについて簡単にまとめました。

  • WiMAX【新規受付は終了】
    下り最大13.3Mbps/上り最大10.2Mbps
    月間データ量上限なし。

こちらは2015年はじめまで受け付けていたサービスです。無印WiMAXや旧WiMAXとも。
こちらは次世代サービスWiMAX 2+の拡大に伴い速度も低速化されています。
一部で2018年にWiMAXは終了するのでは…?と言われていますが、それはこちらの通信のことを指しています。下記、WiMAX 2+は絶賛受付中どころか今後も高速化される予定ですのでご安心を。

  • WiMAX 2+【現在、申込み受付中】
    下り最大440Mbps/上り最大30Mbps
    ギガ放題では月間データ量上限なし ※詳細は下記

これからWiMAXを契約するとなるとWiMAX 2+のみ。
そのため、WiMAX 2+のことを『WiMAX』と呼ばれていることがほとんど。
このサイトでもWiMAXとWiMAX 2+を使い分ける場面を除き、WiMAXと統一して表記しています。

ギガ放題プランは月間上限ナシ、短期間制限あり

WiMAX 2+サービスとともに提供が始まったギガ放題。
こちらには以前のWiMAXサービス同様に月間データ量に上限がありません。

ただし!!!短期間での大量通信に対する制限があります。
これがWiMAXとWiMAX 2+の違うところです。
具体的には、
直近3日間で10GB以上通信した場合、翌日18時〜深夜2時までの8時間のみ上下最大1Mbpsまで低速化されるというものです。

スマホでの速度制限は約128kbpsとなっているのと比べてもその10倍近い速い数値です。
また、制限がかかるのも夜の8時間のみ。そのため制限中だとしても昼間は通常速度で利用し続けることができます。
直近3日間ベースでの制限のため10GB未満になれば月末まで待たなくても速度制限が解除されます。逆にこの3日間10GB制限になってしまうと追加でGB購入などで元に戻す事はできません。数日間は夜の通信を辛抱しましょう。。

WiMAXでデータ量を気にせずにたっぷりデータ通信をするのであればこの3日間10GB制限のことさえ知っておけば大丈夫です。

1ヶ月100GB以上使うことも可能

WiMAXでは月100GB使っても制限がかからないといった宣伝文句を見かけます。
これは3日間10GB制限にかからないデータ通信の範囲、
1日3GBで31日間使い続けたら月93GBまで使えることから来ています。
しかし、先日のサービス改定により制限時間が夜のみになったため、仮に3日間10GBを超えてしまったとしても日中は制限がかからないため100GB以上の高速通信ができるということになります。
また極端な話、1日目に120GB通信してしまったとしても5日目以降であれば直近3日間10GBに該当しなくなるため、通常の高速通信に戻ります。

フラットプランは月間上限7GB

WiMAXにはギガ放題とは別にフラットプランという月7GB上限のプランがあります。
こちらのメリットは月額料金が6〜700円ほど安いということのみ!
あまり使わない場合はこちらの方が維持費は安くなります。ただし、上限7GBを超えると月末まで制限がかかります。月途中でのプラン変更はできないためこうなってしまったらスマホの速度制限同様耐えるしかありません…
そのため、フラットプラン自体は通常利用というよりはあまりWiMAXを使わない月用の保険プランくらいに考えておくのが良いです。たとえば、長期休暇期間でWiMAXをほとんど利用しないな〜といったときに、その月だけフラットプランに変更をすることで維持費を節約することができます。

LTE通信を利用した場合は月間上限アリ

すべての機種ではないのですが一部端末ではWiMAX 2+通信だけでなくLTE通信ができるモデルもあります。
WiMAXサービスを提供するUQコミュニケーションズがKDDIのグループ会社ということもあって、別途オプションとしてau 4G LTE通信が利用できるのです。
auのLTE通信網であればWiMAXのエリア外などでもつながることが多くこのオプションは重宝します。

ただし、こちらのLTE通信を利用した場合は別の注意事項があります。
LTE通信をオンにしている状態で月7GB以上のデータ通信をしてしまうと”月末まで”速度制限にかかってしまいます。3日間10GB制限とは別で、これになってしまうと月末までどうすることもできません。。

ややこしいので具体例をあげるとすると…
月間通信量内訳 LTE通信量 5GB、WiMAX通信量30GB >>>これはセーフ
月間通信量内訳 LTE通信量 8GB、WiMAX通信量27GB >>>これはアウト!

上記は両方共合計通信量は35GBですが、下の方ではLTE通信だけで7GBを超えてしまっているので超えた時点でアウト。月末まで制限かかかります。
しかも、LTE通信だけでなくWiMAX通信でもこの制限がかかり上下最大128kbpsまで低速化されてしまうので注意が必要です。
そのため、LTE通信はメインで利用するのではなくあくまで予備くらいに考えていたほうが良いです。
ちなみに2年契約プランの場合は、このLTE通信を利用した月は使った通信量にかかわらず1005円追加でかかります。
最近はauユーザーや3年契約プランの場合は、このLTE通信が無料で使えるようになりました。

LTE通信での制限予防策

最新のWiMAX 2+製品であるSpeed Wi-Fi NEXT W04ではWiMAX通信とLTE通信に対応しています。
そして、本体の設定側でLTE通信時の通信量を設定できます。
事前にこの設定をしておくことで7GB近くなったら自動で通信をとめてくれるためLTE通信利用者は設定必須。
これからWiMAXを契約する方はW04なら予防しつつ、WiMAX通信とLTE通信を利用することができます。

お、WiMAXいいじゃん!契約しようかなと思ったら次のステップ、
プロバイダ選びのコツはこちらでまとめています。